1Qの入りから4Qまで、シーホース三河に負けず劣らず良い試合を展開していた横浜ビー・コルセアーズ。
最後の最後で選択を選択を誤り、自ら勝利を不意にしてしまったようなビーコルであった。
稀にみる見応えのある試合をしていたのにも関わらず、この敗戦は痛い。自滅したといってもいい試合だった。もったいない...。
試合結果
結果を振り返る
《2019−20 SEASON 第15節》 横浜ビー・コルセアーズ vs. シーホース三河
横浜 19 15 25 19|78 三河 17 19 23 24|83  ⚓BOX SCORE⚓https://t.co/2GiqsdYuOl#BeCourageous #ビーコル#竹田謙 pic.twitter.com/DsfzF64a9J — 横浜B-CORSAIRS (@b_corsairs) December 28, 2019
6連敗中のチームとは思えないほど、自信に満ち溢れ、試合前に勝手に心配していたメンタルの面も問題なさそうだった。
主導権は終始ビーコルが握っていたと思うし、勝てる試合だった。
HCが耐えてくれたら、HCからの的確な指示があったら。タラレバだらけの振り返りになりそうだ。
スタッツを振り返る
試合前のチームスタッツ
なにやらビーコルの3ポイント成功率は、リーグの中でも『最低』のようだ。
いつも他チームのスタッツと比較して低いとは実感はしていたが、まさかリーグワーストだったとは。
前半のスタッツ
後半のスタッツ
シーホース三河のフリースローの落ちなさ具合には、あっぱれとしか言いようがない。
ビーコルは、オフェンスリバウンドを立て続けに奪取する場面も見られ、チームの良い武器になりそうだが、オフェンスの組立てがスムーズにいかないこともあり、活かしきれていない印象を抱いた。
試合後のコメント
ビーコルたちのコメントをどうぞ。
トーマス・ウィスマン『チームの答えを模索している。』
ボス、ウィスマンの試合後のコメントから。
結果について
- 後半4Qでリードしているのに、最後でひっくり返されてしまうことが過去何回かあった。こういった展開で、最後まで集中力を切らさずに、どうやって勝っていけるのかを、まだチームとして答えを見つけられていない。
- 三河は、経験が沢山あるチームだと感じた。それでも、自分たちはディフェンスであったり、リバウンドの部分で、出来たところもあったのだが、最終的に結果につながらなかった。
- 我々の3Pシュート成功率は、リーグの最下位。今日の成功率は29.6%だった。外のシュートに逃げるのではなく、中に攻めていき、成功率の高いシュートを決めていかなければならない。
- フリースローでは、我々は6本しか打てていない。自分たちが中にアタック出来ていないことを示している。それに比べ、三河はフリースロー18本。如何に中にアタックしていたかを証明している。
- 今日、負けてしまったことは過去のことになった。気持ちを切り替えて、またポジティブに考えて、やっていかないといけないと思っている。
生原秀将を先発起用
- シュウ(生原秀将)が、昨季三河でプレーしていたこともあった。加えて、シュウとリョウ(田渡 凌)のポイントガード2人は、同じレベルにあるから、チームとして誰をスタートで使ったら、上手く試合を持っていけるのかを確認したかった。
- 今日はシュウを使ってみたが、今日はシュウとリョウの二人とも得点が取れていなかった。明日、どちらをスタートにするかは、まだ決め切れていない。
4Qの指示とプレイについて
- 4Qの10分間を0−0だと思って、絶対に勝ち切ろうと言っていたのだが、その4Qで相手に24点入れられてしまったのは、ディフェンスの面でも出来ていなかったということになる。
- 我々のオプションの中で最初にあったのが、ゴールに近い位置にロングパスを出して得点するというものだった。
- 他のオプションもあった中で、あの選択をしたのだが、結果的に上手くいかなかった。
川村卓也について
- 川村が、最後に決めた2本の3Pシュートは、我々のローテーションの中でのディフェンスのミス。完全にオープンな状態で打せてしまったことは、自分たちのミスだった。
- 本当はリョウ(田渡 凌)がローテーションにいかなくて良いシチュエーションだった。結果的にチーム内でミスがおこって、リョウがいかないといけない状況になってしまった。
サザランド『チームの約束事を守れなかった。』
結果について
- とても惜しい試合だった。あと1プレイで勝ちを逃す試合はこれで3試合目くらいになる。明日はしっかりと見直して頑張る。
- チームの中にある約束事が出来ていなかった。それが敗因に繋がった。終盤で川村が決めたタフな3Pシュート2本も痛かった。
古巣との対決
- シーホースのみんなと会えてうれしかった。選手はもちろん、チームやファン、スタッフ、みんなが良い人だと知っているので、いつ会っても、うれしい存在。
- スターティング5の発表の時、『シーホース』とコールされた時に、勘違いで(ビーコルベンチで)ひとり立ち上がってしまった(笑)。
川村卓也『ブーイングに負けるわけにはいかなかった。』
12/28(土)vs. 横浜⚓️ 三河 83-78 横浜 ヒーローインタビュー🎤#1川村卓也 クラッチタイム残り3分から2本のスリー含む8得点#シーホース三河 #Bリーグ pic.twitter.com/LUts2hJHdI
— シーホース三河 (@go_seahorses) December 28, 2019
結果について
- なかなか勝ちがない中で、徐々にチームがステップアップしていると感じている。4Qでチームのストロングポイントを活かせたと思う。
- 常に試合を決めたいと思っていつも臨んでる。今日は役割を担えたが、リスペクトできる選手がこのチームには多くいるので、自分の良さを随所に出していきたい。
- ブースターディフェンスは自分がきっかけでこのアリーナに根付いたものだと自負している。だからこそ、負けるわけにはいかなかった。
サザランドのこの『勝ちきれなかった。』という受け答えを聞くのは何度目になるだろうか。取りこぼしが目立つビーコル。
またウィスマン曰く、田渡凌と生原秀将は同じレベルにいると。
コメントから察するにGame2では田渡凌がスターティングかもしれない。Game2では、中にガンガン切り込んでかき回してほしい。
個人スタッツ
横浜ビー・コルセアーズ
選手たちは本当に良くやったと思う。サザランドとベクトンは得点でチームを牽引。三河のキーマンの1人であるダバンテ・ガードナーを苛立たせ、簡単にプレイさせなかった。
さらにベクトンは、ペリメーターのショットをよく決めていたし、本当に良くやっていた。ガードナーというやりづらい相手にも臆することなくプレイしていた。
秋山皓太も復調したようで、チームプレイの選択肢の幅が広がりそうだ。得点できない日々が続いたので心配したが、問題なさそうで安心した。
ベテランの竹田謙は、まだまだビーコルに必要なプレイヤーであることを見せつけてくれた。
アキ・チェンバースはDFだけではなく、ポイントやリバウンドも絡んできて、好調なパフォーマンスを維持している。
牧全と生原秀将もディフェンスには欠かせなかった。ポイントこそなかったものの、効果的なDFで三河に流れを渡さなかった。
エドワード・モリスは、インサイドでの攻防でフラストレーションが溜まったかもしれないが、リバウンドで貢献してくれた。
今日は、キャプテン・田渡凌の働きがイマイチだったが、明日に期待しよう。
シーホース三河
ダバンテ・ガードナーが32得点。凄まじい数字だが、これでもビーコルはかなり頑張ったと思う。32得点取られてビーコルのディフェンスを評価できるほど、ガードナーは脅威だった。
ビーコルは、マッチアップのベクトンとPG(田渡凌 or 生原秀将)のダブルチームでガードナーを自由にさせないやり方で挑んだが、彼もこの状況に慣れているのか、容易にフリーの選手へパスを捌いていた。
明日もこのやり方でいくのであれば、もっとタイトにいってガードナーを苛つかせる必要がありそうだ。
あとは川村卓也。やはり、ここぞという場面で得点を決めてきた。勝負強く、良い選手だと再認識させられる試合となった。
ハイライト
牧全がショットクロックを見誤ったことで懲罰交代...?
出典:basketball.mb.softbank.jp/
ショットクロックの確認不足か、チャンスをみすみす逃してしまった牧全。このプレイのあと、アキ・チェンバースと交代。それ以降、出番はなかった。
交代を決断した、HCトーマス・ウィスマンの判断は厳しすぎるように思える。牧全は良いプレイを続けていたし、1度のミスで下げていたら今後のプレイにも影響を及ぼしかねない。
4Q 残り17.5秒の使い方
出典:basketball.mb.softbank.jp/
試合の分かれ目となったシーン。1点を追う展開とはいえ、まだ焦る時間でもなかったので、まさか一気にゴール下に放り込んでくるとは思わなかった。
ガードナーにスクリーンをかける選手もおらず、準備してきたにしては、お粗末なプレイとなってしまった。
ずる賢い三河のダバンテ・ガードナー
4Qラストのプレイのシーンから。ファールゲームに持っていくことしかできなくなってしまったビーコル。
ガードナーはここでいやらしいプレイをみせた。ボールを受けるとすかさずシュートモーションに。そしてファールの位置が3ポイントエリアだから、フリースロー3ショットではないかとアピールしたのだ。実際、ガードナー自身も2ショットだと自覚しており、足を即座に3ポイントライン外側に移動した上で審判に抗議していた。
この勝利への貪欲さには、敵ながら素直に感動した。綺麗事だけでは勝てないとわかっているのだろう。本当に嫌な選手だ。
おわりに - 真っ逆さまなビーコル -
地獄の7連敗。なんと5位転落。予想していた中でも最悪のシナリオだ。
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Game24 三河さんに競負けですよ... (さすがTK...) ↓充電器GET! (我々もブースターから充電して!) 明日はリベンジ! (嵐の航海を抜け出すぞ!)#株式会社PGA さん感謝#横浜ビーコルセアーズ#ビーコル pic.twitter.com/yp2SXJAugk — 水野彰宏 (@junk_trainer) December 28, 2019
今季もまた厳しいシーズンになりそうだ。明日のGame2はどういう試合になるのやら。
今のところは、ここまで!